涙袋をヒアルロン酸で作るデメリットや脂肪注入との違いが知りたいです

涙袋の整形はヒアルロン酸注射が主流ですが、脂肪注入も気になっています。安いのはヒアルロン酸なのですが、ネットで見るとデメリットが多くて不安です。デメリットは本当なのか、脂肪だったらなぜ良いのか、教えてください。

ヒアルロン酸注射では涙袋を多少強引に形成するため、不自然さという点でのデメリットがあり、失敗も起こっています。

涙袋の作り方で生じるヒアルロン酸のデメリットと失敗

ヒアルロン酸注射は「ダウンタイムが少ない」「1回の施術が安い」などのメリットから、目元を少しだけ変える涙袋整形では主流の方法となっています。一方で、ヒアルロン酸は長くても2~3年ほどで体内に吸収されるため、繰り返し注入する必要があることはデメリットのひとつです。ただ、それはヒアルロン酸の特性なので理解しておけば失敗とはならないでしょう。それよりも、解剖学を無視して作る方法という点で起こり得る不自然さに後悔する方が多いのかもしれません。
そもそも涙袋の正体は、目の周りを覆っている眼輪筋です。眼輪筋が発達している人はふっくらした涙袋が常に見られますが、普段涙袋がない人でも目を細めたり笑ったときに涙袋ができたりするのはそのためです。しかしヒアルロン酸注射で涙袋をつくる場合には、眼輪筋とは関係なく皮下に注入するため、次のようなデメリットがあげられます。

デメリット①:目の下がたるむ

皮下に注入するため、注入しすぎるとヒアルロン酸の重みを皮膚が支えきれず、目の下がたるんだようになることが考えられます。その大きな膨らみの影で黒クマができ、さらに目元が老けた印象になってしまうこともあるでしょう。

デメリット②:青く透ける

ヒアルロン酸は皮膚の浅い層に注入すると、青く透けて見える「チンダル現象」が起こることがあります。目元は特に皮膚が薄いため、注入層によってはこの現象が起きやすいのです。

ヒアルロン酸のデメリットを払拭する脂肪注入の涙袋整形

一方の脂肪注入は、眼輪筋の中に注入することで元々の涙袋を強調するという方法です。そのため、笑ったりしても眼輪筋が少しも盛り上がらないようなケースだと効果が得られにくいというデメリットはあります。ただ、本物の涙袋を目立つようにする施術なので、不自然な仕上がりになるリスクはヒアルロン酸より低いでしょう。もちろん自分の脂肪なので青く透けることもないですし、定着すれば吸収されてなくなるようなこともなく、長期的な効果が得られます。

涙袋に適した脂肪の種類と施術の工夫

当院でもやはり自然な仕上がりというメリットから、涙袋にも脂肪注入を選択しています。脂肪注入の中でも当院が使用するのは、良質な脂肪細胞を濃縮したコンデンスリッチファット(CRF)か、そこからさらに微細な脂肪細胞とさらに幹細胞を濃縮したマイクロCRFです。CRFはボリュームを出すのに適していて、マイクロCRFは小じわなどの微細な調整や豊富な幹細胞の作用から肌質改善に向いています。また、当院では顔など繊細な部位への脂肪注入では、MAFTGUN(マフトガン)と呼ばれる特殊な注射器を使用しています。この注射器を使うことで、人間の手技では難しい1/90~1/240cc という非常に細かい単位で脂肪を注入することが可能です。つまり、涙袋が大きくなり過ぎる失敗を防いだり、しこりのリスクを回避することができます。

涙袋整形をお考えでしたら、まずはお気軽にご相談ください。脂肪注入が有効かどうか、有効な場合はどの施術が適しているか、しっかり診察してからわかりやすく説明・ご提案させていただきます。

情報提供医師

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安部 光洋医師(THE CLINIC大阪院長

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