シリコンバッグ抜去豊胸・胸の整形の症例写真（57歳/女性）

■ゲストのお悩み
2014年の12月に「6年前に大胸筋下に挿入した175ccのコヒーシブシリコンバッグを除去したい」と、ご来院くださった57歳のゲストです。シリコンバッグ豊胸後、すぐに左胸が硬くなってきたのを自覚されていましたが、なかなか相談できずに時間が経ってしまったとのことでした。
こうしたケースは、今でも非常に多いです。皆さまには、バストに異常を感じられたら、すぐにクリニックを受診することをおすすめします。症状が悪化してからでは対処が難しくなることも多いですし、何よりも大切なお身体にとって良くないですから早めに対処しましょう。

■治療法と術後の経過
今回のケースでは、シリコンバッグを除去してコンデンスリッチ豊胸を行いました。

●なぜコンデンスリッチ豊胸を行うか？
THE CLINIC 大阪院では、シリコンバッグを除去したゲストの多くが、同時にコンデンスリッチ豊胸を受けられます。なぜ？ バッグを除去するだけでいいのに… と思われる方もいらっしゃるでしょう。実は、長期間に渡ってバッグを挿入されていると、乳房組織がバッグに圧迫されて、萎縮してしまうのです。すると、バッグを取り出しても、胸部がクレーターのように凹んで元に戻りません。実際に、こちらの女性もそうでした。
▶︎「拘縮の強いシリコンバッグの取り出し→コンデンスリッチ豊胸｜福田越 オフィシャルブログ」
ですから私たちは、バッグを除去する際には、必ず、同時のコンデンスリッチ豊胸をおすすめしています。コンデンスリッチファットで形を整えて、しっかりと元の状態にお胸をお戻しするのです。

●エコー検査はほんとうに必要なのか？
事前にエコー検査を行ったのち、施術を進めていきます。ときどき「他のクリニックではエコー検査は意味がないと言われました」とお話をしてくださる方がいらっしゃいます。クリニックの数、医師の数だけ、見解がありますので、この点に関してはご自身で納得できる方法をご選択ください。
ただ、当院の見解としては、術前のエコー検査は必要なものだと考えておりますので、皆さまに必ず実施しております。バッグの破損はないのか、お胸の組織はどうなっているのかなどを、事前に詳しく確認することが、安全な施術を行う上で必要不可欠だからです。
加えて、私たちはゲストのご要望にお応えし、できる限り傷跡が目立たない腋下からバッグを取り出しています。事前のエコー検査で、その可能性を十分に模索し、施術をシミュレーションしているのです。
▶︎術前後のエコー検査｜お胸の施術

●除去したバッグを確認できるか？
当院では、術後皆さまに除去したバッグをお見せしています。時には血腫（血のかたまり）がバスト内に残っているケースもあり、こちらも一緒にお見せすることが可能です。
今回のゲストは、右側のバッグは比較的きれいな状態で、左側のバッグは破損してシリコンが漏れ出した状態でバスト内にあったものを、術後そのままお見せしました。血腫も確認できています。
バッグ挿入から1年も経たないうちに、硬さが現れるケースでは挿入時にバスト内で出血が起こっていることが多いように感じます。その結果、被膜が厚く形成され拘縮が短期間で進んでしまうのでしょう。

お写真は術前と術後6ヶ月の比較です。6年間ずっとバスト内に収まっていたバッグを除去することができ、肉体的にも精神的にも、負担が軽減されたのではないかと思います。
最初にお話した通り、シリコンバッグ豊胸後のご相談は、ためらい、先送りにされてしまう方が非常に多いです。当院では、完全予約体制を整えプライバシーをお守りしておりますので（他のゲストと鉢合わせることがございません）、臆せずお気軽にいらっしゃってください。必ずお力になります。

▶︎医師監修コラム「10の症状に見る、豊胸シリコンバッグを除去すべき理由」
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