脂肪注入豊胸のデメリットは何ですか?

脂肪注入豊胸を検討しているのですが、脂肪は確実に定着するのか、しこりのリスクなどが心配です。受けるうえでデメリットがあれば教えていただきたいです。

脂肪注入豊胸は脂肪が定着しない、しこりができるなどのデメリットがありますが、正しく注入を行えば回避することができます。

デメリット① 脂肪が定着しない

脂肪注入豊胸は、注入した脂肪がすべて定着するわけではありません。術後から3カ月程度かけて定着しますが、手術直後と比較するとやや小さい仕上がりサイズとなります。脂肪の定着率を妨げる原因は大きく分けて3つです。当院が行っている対策も含めてご紹介します。

脂肪に不純物が多い

採取した脂肪はそのままの状態だと不純物が多く、体積あたりの健全な脂肪細胞数が少なくなってしまうため、定着率が低くなってしまいます。当院では特殊な加重遠心分離法で、不純物を除去しクリーンな成分だけを濃縮させた脂肪(コンデンスリッチファット)を使用する、コンデンスリッチ豊胸を採用しています。

脂肪の大量注入

一度に大量の脂肪を注入してしまうと脂肪がすし詰め状態となり、酸素や栄養が全体に行き渡りません。酸素や栄養が行き渡らない脂肪は壊死し、しこりになってしまう可能性もあります[1]。当院では、一度に注入できる脂肪の量は、片胸およそ200~250cc程度とし、それ以上の量の注入は原則行いません。

脂肪を塊で注入する

脂肪を塊で注入した場合も大量注入と同様に、塊の部分には酸素や栄養が行き渡りにくくなってしまいます。脂肪の定着率を上げるためには、細い注射針を使用し、皮下・乳腺下・大胸筋内・大胸筋下と様々な層に細かく分散注入を行っていくことが大切です。

これらを厳守することで、脂肪のより高い定着率が見込めます。

デメリット② しこりができる

上記のように脂肪の定着率を妨げる原因が、しこりにつながります。そのため、脂肪の定着率を妨げる原因を回避するこで、しこりも回避することが可能です。
また、当院では術後の経過観察の際、必ず乳腺エコーでバストにしこりができていないかの検査を行っています。もし、しこりができてしまったということがあっても、しっかり対応させていただきますので、ご安心ください。

当院の脂肪注入豊胸の症例については、こちらからご覧いただけます。

情報提供医師

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安部 光洋医師(THE CLINIC大阪院長

出 典

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