顔痩せに効果が期待できる脂肪溶解注射。
今回は、その特徴や効果について詳しく解説します。
また、脂肪溶解注射を行う上で注意しておきたい失敗や脂肪吸引との比較など、みなさまからよくいただく質問にもお答えします。
顔の脂肪溶解注射を検討中の方は、ぜひお役立てください。

顔の脂肪溶解注射とは

脂肪溶解注射は、脂肪を溶かす作用のある薬剤を皮下脂肪に注射することで、顔の部分痩せが期待できる施術です。
溶けた脂肪は時間とともに、汗や尿などと一緒に体外に排出されます。
「小顔注射」や「ダイエット注射」とも呼ばれており、
食事制限や痩身エステでは改善しきれなかった顔の脂肪に直接アプローチできます。

脂肪溶解注射の仕組みイメージ

お顔が腫れにくい脂肪溶解注射
「BNLS」

脂肪溶解注射が痩身治療として加わった当初は、
大豆に含まれるアミノ酸の一種であるフォスファチジルコリン(PPC)を主成分としていました。
PPCは、脂肪細胞内のコレステロールを溶解し、その排出を促す作用があるため、皮下脂肪を減少させる効果があります。
ただし、術後に腫れやすいという難点があり、特に顔を治療したい方にとっては施術を断念される理由の1つでもありました。
そこで近年、「腫れにくい脂肪溶解注射」として登場したのがBNLS注射です。
BNLSは、ハーブから抽出した植物由来の成分を主成分としています。
数ある脂肪溶解注射の中でも、痛みや腫れなどの副作用が少ないことが特徴で、
痩身効果も高いことから当院でも採用しています。

従来品より痩身効果が各段にアップした「BNLS アルティメット」

BNLS アルティメット

顔が腫れにくい脂肪溶解注射として注目を集めるBNLSですが、これまでに2回、改良を重ねてきました。
植物由来の製剤を主成分としたBNLSに、脂肪溶解作用の高いデオキシコール酸を配合したのがBNLS neo。そこからさらにデオキシコール酸の濃度を高め、痩身効果をアップさせたのが、現在当院でも取り入れているBNLS アルティメットです。

BNLS アルティメットに含まれる13種類の有効成分には、「脂肪の分解」「リンパの循環促進」「肌の引き締め効果」「脂肪燃焼」「肌の再生・老化防止」という5つの作用があります。
よって、脂肪の溶解に加え、脂肪の燃焼や血流を促進させ、素早くすっきりとした印象に仕上げることができます。

  • 脂肪の分解・融解

    脂肪の
    分解・融解

  • リンパの循環

    リンパの循環

  • 肌の引き締め

    肌の引き締め

  • 脂肪の燃焼

    脂肪の燃焼

  • 肌の再生と老化防止

    肌の再生
    と老化防止

顔の脂肪溶解注射のメリット

手軽な痩身治療として人気な脂肪溶解注射。なぜ多くの人に支持されているか、そのメリットを紹介します。

繊細で細かな部位への施術が可能

​​BNLS注射の顔の適応パーツ

脂肪溶解注射は、顔の細かなパーツの部分痩せに優れた効果を発揮します。特に小鼻やまぶたといった繊細な部位にもアプローチできるのが大きなメリットです。気になる所だけを集中的に狙えるため、脂肪を減らしたい範囲がピンポイントで、あと少し脂肪を減らしたいといった場合に有効な治療法と言えるでしょう。
また、メーラーファットや頬骨付近などの脂肪吸引が適していない部位のボリュームが気になる方にもおすすめです。

少しずつ変化を付けることができる

脂肪溶解注射は変化が緩やか

脂肪溶解注射は複数回に分けて、徐々に脂肪細胞を排出していくので、治療の変化は緩やかです。美容医療が初めてで、「一気に変わるのは怖い」「少しずつ変化をつけていきたい」という方に適した治療法です。また、注入する場所や薬剤の量を調節することもできるため、ご自身のペースで治療を進めることができます。

術後のダウンタイムが軽い

​​脂肪溶解注射はダウンタイムが軽い

種類によっては腫れや痛みを伴いますが、治療が注射だけで済むため、ダウンタイムが軽いのも魅力の1つです。顔の施術なので、腫れや内出血はなるべく避けたい方も少なくないでしょう。BNLSにおいては、腫れや痛み、内出血など目立つような症状が現れることはほとんどないのでご安心ください。

顔の脂肪溶解注射のデメリット

脂肪溶解注射を行って「やってよかった」と感じる人もいれば、
「あまり効かなかった」「想像と違った」と後悔する声もネットでは少なくありません。
そうならないように、事前に知っておきたい脂肪溶解注射の注意点をまとめてみました。
検討中の方は以下の3つのデメリットを理解した上で、施術を受けるようにしましょう。

1回の施術で効果を感じにくい

顔痩せ効果を感じるまでの期間

1回注射を打てば、すぐに痩身効果を得られると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、目に見える変化は感じにくいのが真実です。通常、3~4回程施術を繰り返し行うことで、徐々に痩身効果を実感できるようになります。施術したい部位や脂肪の状態によっては、複数回の注射が必要であることは、念頭に置いておくようにしましょう。
また、施術が複数回に渡るため、完成まで思ったより時間がかかったという声もよく耳にします。BNLS注射の場合であれば、1週間は間隔をあけなくてはならないため、仕上がるまでに最短でも1カ月程度は見ておかなければいけません。

広範囲の施術だと効果を実感しにくい

脂肪溶解注射は広範囲の部位には不向き

脂肪溶解注射の特性上、広範囲の脂肪を一気に除去するのには向いていません。特に、頬からあご下にかけて顔全体の脂肪が気になる方は、効果が現れるまでに多量に投与する必要があり、何回も注射が必要になります。その場合、1回あたりの費用は手頃ですが、回数が増えるとコストもかさんでしまうので、注意しておきましょう。

腎臓に悪影響を及ぼす可能性がある

脂肪溶解注射が腎臓に与える影響

脂肪溶解注射で溶かされた脂肪は、汗や尿といった老廃物とともに体外へ排出されます。この老廃物を排出する代謝の役割は腎臓が担っており、投与する回数や量が多いと、その分腎臓にかかる負担が増えてしまいます。腎臓の働きが悪くなると、体の代謝が滞り悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な投与量を見極める必要があります。

顔の脂肪溶解注射の失敗例

デメリットを注意しておくことはリスク回避につながりますが、それでも起こってしまう失敗もあります。
具体的には「顔がたるんで老ける」「左右差が出る」といった、皮膚の状態や体質が関係する失敗例です。
どのような失敗か把握して、事前にドクターに相談しておくと良いでしょう。

顔がたるんだ

顔の脂肪溶解注射の失敗例 顔のたるみ

脂肪溶解注射を複数回打つことで、脂肪を減少させることはできます。ただ、引き締め効果が弱いため、術後にたるんでしまう可能性があります。実際、他院で脂肪溶解注射を何回か打った後、効果はあまり感じられず、むしろ顔がたるんで老けてしまったというゲストがご相談に来られるケースが当院でもありました。
年齢が若く、皮膚にハリがある方であれば自然と引き締まりやすいですが、皮膚に弾力が少ない中年以降の方は、引き締まらずにたるむことも考えられます。

左右差が出る

顔の脂肪溶解注射の失敗例 左右差

脂肪溶解注射の難点は、均一に効果を発揮するとは限らない点です。例えば脂肪吸引であれば、ドクターの技術力でデザイン可能ですが、脂肪溶解注射の場合は体質との関係もあるため、薬剤を左右同じように注入したとしても、ムラが生じる可能性が否めません。加えてバランスを考えずに注射してしまった場合、左右非対称になるリスクはさらに大きくなると考えられるでしょう。

脂肪溶解注射と脂肪吸引
どっちがいい?

顔の脂肪を除去したい場合、脂肪溶解注射と脂肪吸引どちらにするか迷われている方も少なくないでしょう。
どちらも痩身治療として効果が見込める方法ですが、それぞれ得意な分野が異なります。
例えば、小鼻やまぶたの脂肪が気になる場合は、小回りの利く脂肪溶解注射の方が、
脂肪を取り除きたい箇所だけをピンポイントで改善できます。
また、腫れや痛みも少ないので、どうしてもダウンタイム期間がとれない人にもおすすめです。
一方、顔全体の脂肪を1度の施術で取り除きたいのであれば、脂肪吸引の方が適しています。気になる部分が広範囲に渡る場合、
脂肪溶解注射だと効果を出すまでに何回も打つ必要があるため、脂肪吸引の方が費用が安く済む可能性もあります。

どちらがいいか迷っているのであれば、施術回数やダウンタイムの有無、トータルで要する費用などを見比べ、
どちらが自分にあっているか総合的に判断されるとよいでしょう。

脂肪溶解注射 脂肪吸引
施術方法 脂肪を溶かす薬剤を皮下脂肪に注入する カニューレと言われる吸引機器を使って皮下脂肪を吸引する
メリット
  • 小鼻や上まぶたなど繊細な部位にアプローチ可能
  • メーラーファットなど脂肪吸引が適さない部位にも施術できる
  • ダウンタイムが軽い
  • 1回の施術でダイナミックな変化が期待できる
  • 皮下脂肪が多く、顔全体の脂肪が気になる方に有効
  • 皮膚の引き締め効果によりたるむ心配がない(ベイザーの場合)
デメリット 効果を実感するためには複数回の治療が必要 ダウンタイムが1カ月程度かかる
こんな人に
おすすめ
  • ダウンタイム期間がとれない
  • 気になる部位が局所的
  • 少しずつ部分痩せしたい
  • 広い範囲の脂肪を除去したい
  • 大きくイメージを変えたい
  • 1度の施術で効果を実感したい
費用目安 例:アゴ周りで20ccの脂肪除去を目指した場合
¥396,000
※1cc ¥1,800の脂肪溶解注射を200cc注入すると想定
例:アゴ周りで20ccの脂肪除去を目指した場合
¥165,000〜¥385,000

気になる部位をピンポイントで
治療したいなら脂肪溶解注射

脂肪を除去したい部分が局所的、またはダウンタイムを軽く済ませたいのであれば、脂肪溶解注射がおすすめです。

BNLSアルティメット注射(顔)の症例

BNLSアルティメット注射(顔)の症例の症例写真

Patient Data

性別

  • 女性

施術名

  • BNLSアルティメット注射

お顔にBNLSアルティメット注射を行った女性の症例です。顔の脂肪量が減ったことでフェイスラインがくっきりしています。

施術名 BNLS Ultimate 注射
治療概要 極細の注射針でBNLS Neo を注入する。麻酔は不要。1週間に一度のペースで、3回ほど施術を繰り返すことで十分な効果が得られる。
施術費用 会員価格/1cc:¥8,800(税込¥9,680)
副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

1度に広範囲の脂肪を
除去したいなら脂肪吸引

頬からあご下にかけて広範囲の脂肪を除去したいなら、脂肪吸引がおすすめです。
ここでは、当院で顔の脂肪吸引を受けた方の症例をご紹介します。

ベイザー脂肪吸引(頬)の症例

ベイザー脂肪吸引(頬)の症例写真

Patient Data

年齢

  • 23歳

性別

  • 女性

施術名

  • ベイザー脂肪吸引、ボツリヌストキシン注入

丸顔にお悩みで、頬の脂肪を改善したいとのご要望で来院されたゲスト。丸くふっくらとした頬の原因は皮下脂肪にあります。ゲストには、頬に痩身効果の高いベイザー脂肪吸引と、エラの筋肉(咬筋)にボトックス注射を行いました。

施術名 ベイザー脂肪吸引
治療概要 ベイザー波という超音波を皮膚の内側から脂肪組織に照射して、周辺組織と脂肪細胞を遊離。その後カニューレという専用の管で脂肪細胞を吸引除去する。術後は脂肪採取部位を圧迫固定。カニューレ挿入口には、5mm程度の小切開を加える。 【ボツリヌストキシン注入】0.3㎜程の極細の注射針で、ボツリヌストキシンを術部に注入。
施術費用 顔(頰)のモニター料金:¥270,000〜(税込¥297,000〜)
ボツリヌストキシン注入(ボトックス)¥50,000(税込¥55,000)
モニターに関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【顔の脂肪吸引モニター募集】
副作用・リスク 疼痛、浮腫、内出血、色素沈着、熱傷、知覚障害、凸凹、たるみ、引き攣れなど。 (※この他にも予期しない症状が現れる可能性があるので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。)

ベイザー脂肪吸引(頬・あご下)の症例

BNLSアルティメット注射(顔)の症例の症例写真

Patient Data

年齢

  • 39歳

性別

  • 女性

施術名

  • ベイザー脂肪吸引

二重顎と頬のたるみにお悩みで来院されたゲストです。たるんでいた二重顎と頬のたるみが解消され、横顔が見違えるほど大きく変わっていることがお分かりいただけると思います。

施術名 ベイザー脂肪吸引
治療概要 ベイザー波という超音波を皮膚の内側から脂肪組織に照射して、周辺組織と脂肪細胞を遊離。その後カニューレという専用の管で脂肪細胞を吸引除去する。術後は脂肪採取部位を圧迫固定。カニューレ挿入口には、5mm程度の小切開を加える。
施術費用
(標準モニター)
¥270,000(税込¥297,000)
モニターに関して詳しくはこちらをご覧ください。
▷【顔の脂肪吸引モニター募集】
副作用・リスク 施術後には一定期間、痛み、浮腫み、内出血、こわばり等の症状が見られることがあります。また、この他にも予期しない症状が現れる可能性がありますので、術後異常を感じた際には速やかにご相談ください。

顔の脂肪が気になる方は
まずクリニックにご相談を

脂肪溶解注射は、顔の部分痩せをしたい方にとって効果的な施術です。
ただし、人によっては想像通りに仕上がらないということもあり得ます。
「こんなはずじゃなかった」などということにならないよう、まずはカウンセリングにお越しいただき、ご要望をお聞かせください。
ご状態に応じて、二重顎の解消や小顔に近づく最適な治療法をご提案させていただきます。

FAQ

  • 顔の脂肪溶解注射は何回の注入しなくてはいけませんか? また、いつから効果を感じられますか?

    他人から見ても変化の分かる確実な効果を出すためには、3回程度の施術がおすすめです。BNLS注射の場合は、治療間隔を1週間ほどあける必要があるので、最短でも完成までに1カ月程かかります。また、脂肪量が多かったり、施術したい箇所が広範囲な場合は施術回数が追加でかかるので、その分完成までの期間は長くなります。

  • 顔の脂肪溶解注射と脂肪吸引のダウンタイムはそれぞれどのくらいありますか?

    ダウンタイムの少ない脂肪溶解注射ですが、薬剤の種類によっては腫れや痛みが出やすい施術もあります。BNLS アルティメット注射の場合、ダウンタイムはほとんどなく、あっても少し腫れる程度なので、お仕事など日常生活には支障はでません。
    脂肪吸引の場合は、腫れ、むくみ、内出血、拘縮といったが症状が現れます。期間としては大体、術後1ヵ月程度で回復していきます。個人差はありますが、顔は脂肪の吸引量も少ないため、見た目に大きく現れるような症状は出にくいのでご安心ください。
    顔の脂肪吸引のダウンタイム症状については下記コラムも参考にご覧ください。
    顔の脂肪吸引の経過写真(術後3ヵ月)-よくある失敗や回避策もご紹介-

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監修ドクター

大阪院院長安部光洋医師

大阪院院長 安部光洋医師