脂肪溶解注射で太ももを細くすることはできますか？
下半身太りのため、脂肪溶解注射（メソセラピーやBNLSなど）をやりたいと考えています。太ももを4～5センチ細くするには、かなりの量を注入しないといけないでしょうか？また、何回も回数をこなさないと結果はでませんか？
太ももを細くするためには、大量の脂肪溶解注射が必要になり、複数回の通院も必要になるため、おすすめできません。
脂肪溶解注射は狭い範囲におすすめ
脂肪を溶かして体外に排出する脂肪溶解注射は、手軽な痩身治療として人気です。注射部位が腫れることもありますが、脂肪吸引後のようなダウンタイムはほとんどありません。まぶたや小鼻など、ごく狭い範囲の脂肪除去には、脂肪溶解注射がおすすめです。
太ももなど大量の脂肪除去には向いていない
脂肪溶解注射は、1ccの脂肪を分解するのに10ccの注射が必要です（BNLS neoの場合）。仮に、太ももから1,000ccの脂肪を除去する場合は、10,000cc(10リットル)の薬剤を注射することになります。安全面から、脂肪溶解注射を一度に注射できる量には限りがあるため、複数回の通院も必要です。注入量がここまで増えると、いくら安価でもかなり高額になりますし、通院が増えることも考えると、手軽な治療とは言えません。
また、脂肪溶解注射は脂肪を溶かした後、尿と一緒に排出されるため、大量に注射することで腎臓にも大きな負担がかかってしまいます。過去には脂肪溶解注射の大量投与が原因で腎不全を引き起こした例もあるほどです。そのため、太ももやお腹など、脂肪量が多い部位に脂肪溶解注射は向いていないのです。
太ももには脂肪吸引がおすすめ
太もものように大量の脂肪を除去したい場合には、脂肪吸引がおすすめです。脂肪吸引であれば一度の施術で太もも痩せが期待できます。また、脂肪溶解注射は均一に注射したとしても、薬剤と体質との相性もあるため、効果にムラが出る場合があります。その点脂肪吸引は、確実に脂肪を除去できる点がメリットです。
当院の脂肪吸引症例については、こちらからご覧いただけます。
